「小さく始めよう。不完全でもいいから。」
こんにちは。りょう( @r0y4260 )です。
上の言葉はこのブログのテーマ「Small Engineer Life」の勝手な意訳です。少し長くなりますがこのブログのテーマについて書かせてください。
実はエンジニアのなりたての頃に “はてなブログ” で2ヶ月ほど自分のアウトプットのためにいくつか記事を書いていました。2017年の2月のことです。
当然書ける内容などたかが知れていて、自分がエラーに悩んだ結果や新しい技術を試しに使ってみた内容をただひたすらにブログに書き込んだ内容のものでした。
誰かが「エンジニアはアウトプットした方が良いよ」という記事やTwitterなんかを見たのでとりあえず書いてみるか、と始めました。
そのときは「こんな中身の薄い内容のブログなんか誰も見ないだろう。」と思いながら記事をいくつか追加していきました。
そのうち1つの記事あたり2、3人は見てくれるようになってきました。ただ、たまたま検索にヒットしたか、自分が確認のために見たものがアクセスとして換算されてしまったのかなと思っていました。
それでも少し嬉しくなり「せっかく書くならアクセス数は増やしたいな〜。」なんて思い始めました。SEOとかは特に意識せずにとりあえず記事を分厚く書けばいいんじゃないかという持論のもと、他の人がどういう風に記事を書いているかを調べていきました。
すると検索にヒットするブログの多くは1つの記事のテーマについて「〜とは。」という見出しから始める記事が多いことに気が付きました。そこで自分も同じように解説する記事を書くこともしました。
当然ですが、「〜とは。」を書くためにはそのことについて知っていなければいけませんし、理解をしていない場合は調べて書く必要がありました。
他人にとって分かりやすく解説されている記事は評価も高く、検索でも上位にヒットします。それ自体に目をつけたのは悪いことではありませんでした。
しかし、真似をするにも調べて理解して他人に分かりやすく述べることは簡単ではありません。何百、何千という記事を書き続けて伝えるための技術がついてきた人が検索の上位にようやくたどり着く世界です。そんなブログ始めたての人間ができることではありません。
何記事か書けども当然アクセスも増えることはありませんでした。またアクセス数を稼ぐという本来の目的とは違う部分に入れ替わっていましたので、あれもこれも書かなきゃと理想だけは日に日に高くなっていきました。次第に自分の記事のクオリティと理想のギャップが激しくなり、ただただ疲弊していくばかりでした。
そのうち仕事の方も忙しくなり、「どうせ書いても誰も見ていないし、調べるのめんどくさくなってきたなあ。。。」と言い訳をつらつらと並べてついにはブログを書くことを辞めてしまいました。
それでも学ぶこと自体は好きで休日の合間は勉強は続けていました。仕事の方も未経験だった自分でも徐々にできることが増えてきて、丸2年ほど経った時に独立しました。(このあたりの話はプロフィールに書くことにします。)
それから数ヶ月後に、コロナウィルスが流行しました。その中でもおかげさまで仕事の方は変わらず順調です。しかし職場はリモートに切り替わり、家での作業は楽ですが人と会う機会が急激に減りました。普段努めている会社は社員も少なく、非IT企業ですのでそもそもエンジニアの仲間もほとんどいません。そして私はエンジニアはスキルだけあれば生きていけるというのは個人的には幻想だと考えています。中にはそういう人もいますが、基本的に最後は人対人の世界なので、当然コミュニケーションに勝るものはないと思います。
なので「独立したんだし、なにか情報発信でもしていって、いろいろな人とつながっていきたい」と思ったところ、前に作ったブログを見てみました。すると、当時月間30もなかった記憶があるのですが、最近ではPV数が500くらいに増えていていました。
月間500って全然多くないです。かなり少ないです。しかし、自分がエンジニアになりたての頃に何時間も苦戦した過程を書いた記事が、同じようにエンジニアになりたての人やエンジニアになりたいという人が見たんだと思います。記事も古くなっているので今も現役バリバリで誰かのお役に立てているかどうかは別の話ですが、キーワードを絞って少なくとも検索で3位くらいには入っているので、誰かの役には立っていたころもあるのかなあと。
特にCentOS7やPHPの初歩的なエラーをこれこれ試してみてダメだったけど、こう直した的な記事が最も見られていて、自分のエラーで苦しんだ過程(確か当時何時間も試行錯誤した記憶があります。)を晒して書いた記事です。で、その記事がどんな内容だったかな〜と改めて見てみると「〜とは。」という項目はありませんでした。笑
「〜とは。」の項目が悪いことではありません。むしろ何も知らない人が来たら絶対にありがたがられる内容です。しかし、自分の書いた記事にはたまたま不要だったと思っています。書く内容によっては当然必要ですが、なくてもいい記事だってあるんです。
そこから当時の自分ですら誰かの役に立てている(と信じたい)なら今の自分はもう少し多くの人に役に立てるのではないかな。と思い、再度ブログを始める決意をしました。その中で誰かと繋がることができればとても嬉しいです。
完璧を追い求めて挫折した自分を戒めるためにも「小さく始めよう。不完全でもいいから。」をテーマに情報発信をしていきます。先程「今の自分でも誰かの役に立てるかも」と述べましたが、正直自信ないですし、こんなものかと思われるの嫌ですし、恥ずかしいです。
ですが、完璧になることなんて一生ないと思いますし、それを待っていたら何も始まりません。なので、今の自分にできるありのままを書いていこうと思います。このブログのテーマは誰かの役に立つことが目的ではありません。「まずは勇気を持って発信しよう。最初はしょぼくても良い、恥かいても良い。いずれ誰かの役に立てるはず。」という想いがテーマです。カッコつけてますが、それでもより良いを目指してまた同じようにめんどくさくなって挫折するかもしれませんね。ただできる限り続けていきたいです。
SNSが発達し、あらゆる人が発信者となりました。自分もブログを再開したときからその一員です。文章を書く人もいれば、絵を書く人もいます。
しかし一方で誰かを喜ばせたいという想いで作ったものを発信する人に対して「下手くそ。」とかその勇気を削る発言をする人がいます。表現の自由を否定するわけではありません。ですが、その人がどんな想いで作品を作り、公表をしているかを考えたらそんな言葉は出ないと思っています。自分がこうして書いている記事も「なんだこのゴミ記事は、、、」と思う人もいるかもしれません。(私が自分の記事を見てそう思うことは多々あるでしょう。)
エンジニアとして仕事をしていると「WIP」という言葉をよく目にします。
“Work In Progress”の頭文字を取ったものですが、仕掛り途中のものでも提出することを意味します。プログラムを書いて誰かにレビューを依頼するのですが、完璧に作りもうとして時間を消費をしたあとに仮に間違えをしていたら余計時間がかかります。しかし途中のものでも見せておくことで間違えが分かれば早めに軌道修正ができます。
そうは分かっていても間違えていることを見られるのは恥ずかしいので、できるだけ完璧にを目指してしまいがちです。しかし完璧になることはありません。何度も恥をかくしかないのです。その分軌道修正しただけ成長ができるのです。
このブログも完璧になることはありませんので一生WIPのままです。僕自身が恥をかく恐怖との戦いです。笑
長くなりましたが、ここまでがこのブログのテーマです。
とりとめもない話を延々と最後まで見ていただいたあなたはかなり物好きな方かもしれません。笑
もし「発信してみたいけど恥ずかしくてまだ何も発信できていない。」という方がいたら「小さく始めよう。不完全でもいいから。」と伝えたいです。最初は当然恥ずかしいです。自分もゴミ記事を量産する可能性がありますので。笑
発信だけではありません。
もしあなたが何かをしたいんだけど、行動を起こす勇気が起きない場合は私のブログをたまに見てください。きっと「こんな内容でも頑張っているんだから自分も頑張ろう。」と思ってもらえるはずです。
最後に喜劇王として知られるチャップリンの名言を残してこの記事の終わりとさせていただきます。
Yes, life is wonderful, if you’re not afraid of it.
All it needs is courage, imagination, and some money.
「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。」
チャールズ・チャップリン
最後まで読んでいただきありがとうございました。