・考えすぎて動けなくなった経験がある人
→ 動けるようになる
・部下のミスがなくならない
→ 部下がミスなく指示通りに動いてくれる
この記事の結論
ブライトスポットに焦点を当てましょう。
それだけです。
いきなりカタカナを使われてもよく分かりませんよね。
つまり
行動させたいポイントについてうまく行った部分に焦点を当てましょう。
ということです。
過去に自分が行動できたときのことや
他の人でうまくいった事例を真似して取り入れることでこれらの問題が解決できます。
こういった思考アプローチを解決思考法と呼んだり、
最近読んでいる本で「スイッチ! ~ 「変われない」を変える方法」という書籍があるのですが、
そこで紹介をされています。
今回はそこで語られていた「ブライトスポット」について自分なりの解釈を書いていきます。
なぜこれが効果を発揮するのか
通常、とある問題を解決したいと思ったときに以下のパターンに陥りがちです。
原因が複雑に絡み合っているという思考に陥ってしまい、結局何をしたらいいかわからなくなる。
あるあるですね。
人は選択肢がたくさんあると、かえって意思決定が鈍ってしまうのです。
よくあるのが、ダイエットをしようと決意したのはいいものの
実際に何をしたらいいのか分からない。
そこでダイエットについて調べてみます。
すると、現代のインターネットはあなたが普段どんな生活を送っている人であるかわからないにも関わらず、たくさんの原因と解決方法を提示してくれます。
痩せるには食生活を変えましょう!
痩せるには運動をしましょう!
筆者は自分でノウハウコレクターであると思っているのでこの気持ちが痛いほどわかります。
私自身も何度も経験しています。
調べてみると選択肢が多すぎるのです。
選択肢が多すぎると脳はかえって麻痺を起こし(本書では意思決定麻痺、ディシジョンパラリシスと解説)、戸惑った挙げ句、何もしないという最初の行動を決定します。
本人は痩せたいと思っているにも関わらずです。
では、次にブライトスポットを活用した解決のアプローチを例を通してご紹介します。
例えばこんなシチュエーションで発揮する
ダイエットの例
タイトルとはかけ離れてしまうのですが、まずは上記でも書いたダイエットを例にしてみましょう。
最近、仕事が忙しくて食生活にも乱れがでてきた、気づけばあんなに痩せていた学生時代よりも10kg以上も太ってしまった。
妻にもそろそろ痩せないと健康に悪いよ、と言われ続け、階段の上り下りも辛い。
そろそろダイエットをしよう。
こんなシチュエーションのときを想定してみましょう。
通常であれば上記でも書いていますが、
ちまたに溢れているダイエット本と手に取り、かたやインターネットで知識を蓄えていき、
「そうか、タンパク質が重要なんだ」とか
「摂取カロリーよりも消費カロリーが多ければいいんだ」とかを考えます。
この知識自体は間違っていません。ダイエットをする方なら誰しもが通る道です。
しかしどうでしょう。
実際にここからどう行動したら良いでしょうか。
タンパク質を一日100g取るとしたら、
「毎日プロテインを3食とって、
サラダチキンも買ってきて、
でも野菜も食べたほうが良いよな。あれ、食費がかさむな。。。」という風に
物事が複雑に絡み合ってきて結局めんどくさくなって諦めた経験ありませんか。
そこで、ブライトスポットに焦点を当ててみましょう。
・過去、痩せていたときは何をしていたか。
・痩せている妻はなぜ自分みたいに太らないのだろうか。
こういった観点で物事を考えてみましょう。
「昔痩せていたときは、毎日自転車で通っていたなー」であったり、
「妻は毎回食事をゆっくりよく噛んで食べているなー」とか発見があるはずです。
難しく考えずにそれを実践してみましょう!ということでした。
自分にそういう経験がないのであればうまくいった人の真似でも良いんです。
考えすぎて行動しないよりはましですよね。
しかしここで個人的には注意したいポイントが2つあります。
・最初の段階では効果を求めないこと
・できるだけ同じ環境のもので考えること
以上の2点は大事だと思います。
最初のポイントは、効果を求めすぎると結局ノウハウコレクターの逆戻りして、意思決定麻痺に陥ります。
耳が痛いですね。
2つめのポイントは、成功の環境が違いすぎると真似できないからです。
セレブが高い酵素ドリンクを飲んでいるので真似しようと思っても、続かないですよね。。
続くようになってはじめてじゃあ次はより効果を上げるにはどうしたら良いかを考えて実践していくことが大事なんじゃないかなと思います。
部下のミスが多く、指示通りにも動いてくれない
ここでようやくですが、タイトルにもあるように仕事でのシチュエーションを挙げてみます。
自分の部下は悪いやつではないのにミスばっかり起こすし、なぜか自分の指示とは違う動きをとってくる。
こんな場面を想定してみましょう。これもあるあるですよね。
自分が嫌われているんじゃないかとか、わざとやっているんじゃないかとか思うときもあります。
でも実際は違うことが多いです。
通常であれば、上司も
「なんでこんなミスを繰り返すんだ」とか
「そんなこともできないのか」とかでそのミスをした部下を頭ごなしに否定しちゃうことありますよね。
部下の抱える問題にばっかり目が行ってしまい、
気合が足りないんだとかいうふうに謎の根性論の話になってまた同じミスを繰り返す。そんな状況も少なくありません。
一方で怒られる部下も、実際にどうしたらミスなく仕事ができるのかという考えの他に、上司に怒られないようにどうしたらいいか、仕事を確実にこなそう、でも遅いと怒られるし、、、というように思考の負のループにはまる場面もあります。
ではこの状況を打破するために、ブライトスポットに焦点を当ててみましょう。
・部下がミスなくできたときはどういう仕事の仕方をしていたか。
・他の部署でミスの少ない部下をどのように育成しているのか。
こういった観点で物事を考えてみましょう。
きっと何かしらのヒントが有るはずです。
例えば、
・ミスがなく仕事をできたときは上司と蜜にコミュニケーションを取れていて、仕事の目的を確認したり、指示を明確に出していたな〜とか。
・他の部署では、どうやらチャットツールで分報を導入しているな。など
(分報とは作業の進捗などを分刻みで報告していくことです。)
こういった発見があればぜひ実践してみましょう。
仕事の場合は、特にいきなり変えすぎると現場がかえって混乱していまいますから、
変化はできるだけ小さい形で導入できるといいですね。
仕事を振る際は、意図や細かい指示を出す、であったり分報とまではいかないけど
作業の進捗をチャットツールで個別にチャンネルを作って実践してみるとかといった行動がとれるでしょう。
直接部下と対話することも大事かと思います。
「期限通りに仕事ができたけど、ミスが少ないとより良いよね。前にミスなくできたときはどういった仕事の進め方をしていたのかな?」など
細かいことをいうと対話仕方にもテクニックがあるのですが、この記事では触れません。
こういった形で、小さくてもうまくいった、成功した点に目を向けてみましょう。
ブライトスポットに焦点を当てて問題の解決に取り組もう
最後まで読んでいただきありがとうございました。
だいぶ長くなってしまいましたが、以上が行動を促すブライトスポットの説明でした。
まとまると、ブライトスポットは
行動したい、させたいポイントについてうまくいった部分に焦点を当てて解決策を見出しましょう
という解決志向のアプローチです。
何かをしようとしたときに問題を複雑にとらえてしまい、かえって動けなくなることがあります。
意思決定麻痺が起きたときに人はこれまでどおりの行動をとりがちなので、
まずは過去にうまく行ったポイントや成功した事例を真似てみることが大事です。